どうもこんにちは。
FPのバレンです。
本日はタイトルにもある通り、学資保険はオワコンなのか?という点についてみていきたいと思っています。
学資保険はもうオワコンです。
と言い切りましたが、必ずしも全員に当てはまることでは勿論ありません。
これから子供ために、貯蓄を検討したいと思っている方。
既に学資保険に加入されていて、保険の見直しをしたいと思っている方。
そんな方々にとってよりより選択肢となるようにみていきたいと思っております。
それではいってみましょー。
目次
結論:ジュニアNISA一択です
まず、結論からいきましょう。
結論は、ジュニアNISA一択です。
但し、契約目的によります。
それらを理解するためには、ジュニアNISA、学資保険の特徴を考えてみなければなりません。
例えば、
・学資保険は貯蓄も増やせるし、賢く教育資金を貯められるから契約した
・貯金がすごく苦手なので学資保険を活用している
・教育資金といえば学資保険のみだから契約した
上記の理由に少しでも該当している人がいれば要注意です。
学資保険はオワコンと過激に記載をしていますが、利用する人、利用の方法によってはもちろん学資保険が向いている人もいるのも事実です。
しかし、学資保険もその名の通り、保険商品になります。
大きな買い物をしているのと一緒です。
”保険”とは常々お伝えしていますが、”まさか”に備えるべきもので、そうでない方々にとっては極力避けて通ることができるものでもあります。
しかし、保険屋さんも言葉巧みに皆様にお伝えをしていますし、それに納得してしまいがちです。
それでは一体どんな人がジュニアNISAを選ぶべきなのか?について結論をみていきましょう。
目的が返戻率!な人は“ジュニアNISA”がオススメ
結論からいきます。
保険加入の目的が返戻率となっている人はジュニアNISAをオススメします。
何故でしょうか?
返戻率というのは、下記の式で示すことができます。
受け取り総額 ÷ 払込保険料総額 × 100
これを現在、最も返戻率の高い学資保険で見て見ると、約109%です。
仮に”10年で保険料を払い込み、300万円を積み立てたとします”。
その場合、”毎月2.5万円の支払い”が必要となります。
結果として、18歳満了時時点で”330万円”になる見込みとなります。
そうです。
10年間で30万円が増えるので、これが教育資金へ還元でき、加えて+αの金額が確実に戻ってきたと見ることができますね。
しかし本当にそうでしょうか?
確かに返戻率は約109%ですが、1年間単位に戻してみると、101%です。
”年間で1%しか増えていないと見ることができる”わけです。
これは返戻率で学資保険を決定しようとしているあなたにとってマジックであることに気づかなければなりません。
現在の日本経済は消費税の増税に加えて、超低金利かつ物価上昇と、消費者にとって非常に苦しい状況です。
また、年を追うごとに円の価値がどんどん下がっていることに気づいていますでしょうか?
学資保険は、大黒柱の旦那さん(奥様)が働けない状態に陥った時に、保険料の支払いがなくなるとともに、お子さんたちに、教育資金を残して上げられることが最大のメリットです。
但し、円の価値が変わらなければ・・・の話です。
仮に18年後(18歳満了時)の300万円が今と同じ円の価値であれば、特に大きな問題はないかもしれませんが、
年間で1%づつ円の価値が続いてしまってしまったら300万円の価値は大きく目減りしてしまう訳です。
これが返戻率の落とし穴と言っていいでしょう。
と、話が少し長くなってしまいましたが、返戻率の期待感のみで契約を検討するのであれば、今一度契約すべき理由を考えなおしてみることをオススメします。
ではジュニアNISAに期待できることはなんでしょうか?
ジュニアNISAはインフレに強い
学資保険を返戻率のみで検討すべきでない理由をみてきました。
それではジュニアNISAはどうでしょうか?
結論は、”ジュニアNISAはインフレに強い”ということです。
インフレとは、簡単に言うと、〈物価が上がり、お金の価値が下がること〉です。
例えば、今までは1本100円で買えていた缶ジュースが、10年後には1本200円となっていることを想像して見て下さい。
10年後には1本200円の缶ジュースと現在の1本100円の缶ジュースが同じ者にも関わらず、値段が違います。
すなわち、円の価値が2分の1になったという訳です。
これがインフレです。
ジュニアNISAについては、過去にも下記のブログで触れていますので、気になる方は参考にして見て下さい。
【学資保険は意味がない?今活用するならジュニアNISA一択!-FP講座ー】
ジュニアNISAとは…
・利用できる人:日本にお住いの0~19歳の方
・口座数:1人1口座
・対象:株式 / 投資信託
・非課税枠:年間80万円
・非課税期間:最長5年
・投資可能期間:2016年~2023年
上記のように、お子さんの資産運用を年間80万円まで非課税で運用できる制度です。
国に認められた金融証券に投資できることに加えて、金融商品で運用するというこは物価変動に連動しているとも考えられる訳です。
勿論、学資保険と比較すると、元本保証がないという点は最大のデメリットになりますし、現行の制度では19歳以上にならないと積立金額は払い戻しができないという制度です。
但し、学資保険も満了日前までの解約では多くの保険商品が元本割れになります。
またジュニアNISAでは2023年までの運用と投資可能期間が再来年までとなったことで、今までは19歳以上にならないと払い戻しができませんでしたが、19歳以下であっても2023年以降はいつでも払い戻しができるようになりました。
仮に初年度に80万円をジュニアNISAで運用したとします。
年率を5%で運用できたとすると18年後には194万円となります。(※ロールオーバーが必要です)
そう、資産がこれだけ変わる可能性を秘めているのがジュニアNISAになります。
また、なんといっても時間を味方につけることができるので、ドルコスト平均法がより活きた資産運用ができるのです。
これは活用しない手はないとバレンは考えております。
上記の80万円から194万円の資産運用を返戻率になおすと240%ですね。
そのため、返戻率に惑わされずにどのようなタイミングで、どれだけの金額を、誰のために貯蓄(資産運用)をしたいのか?
と考えることが一番大事なのです。
ジュニアNISAは2023年までの運用なので今まさにこのブログを訪れてジュニアNISAを悩まれている人は残り2年間しかありません。
積立をするにもしないにもまずは証券口座を作ることをオススメします。
ちなみにバレン家は運用が一番しやすい楽天証券に統一しています。
学資保険はどんなメリットがあるの?
ジュニアNISAの魅力についてはここまで述べてきましたが、
最後に学資保険のメリットについても考えてみたいと思います。
では結論から、
①貯蓄がうまくできない人
②安全性を重視したい人
③防衛資産がすくない人
この3つが学資保険が推奨される人でしょう。
まず➀ですが、そもそも貯蓄がうまくできない!というか、あればお金を使ってしまう!
そんな人にとっては将来の備えとして学資保険を活用するメリットはあるでしょう。
そして②の方は、資産運用が怖い、元本保証がない不安な日々を送りたくない!という方にとってもメリットです。
そして一番大きなメリットがあるのは、防衛資金がない人です。
現在貯蓄が少なく、将来の備えも同時にしたい、ただ資産運用するにもなかなか厳しい。。。
そんな方にとっては学資保険が活用できるケースが増えると考えます。
といいつつも…
いくら学資保険と言えど、それでけで教育資金の全てがカバーできるわけではありません。
一般的に教育資金は、1000万~2000万掛かると言われています。
ですので、学資保険は補足的に活用しつつも、やはり今後の未来のためには資産運用といった違うベクトルを合わせて持っておくことも大切なことと感じます。
特に貯金をしていることもそれだけではインフレのリスクに対応できないことは、過去のブログでもお伝えしてきました。
そのことからも教育資金は”学資保険”とまずは決めつけずに、一度足を止めて、今後のライフプランを考えるきっかけにして頂きたいなと思います。
ということで本日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。