みなさんこんにちは。
ばれんです。
本日は、クロス取引についてシェアしていきたいと思います。
最近は、資産運用や投資への意識が若い方を中心に非常に高まっているとのニュースがありましたが、その中でも ”クロス取引”という言葉を聞いたことがあるという方も少なくないと思います。
このブログを訪れている方は、
●「株主優待が無料で貰えると聞いたけど、どうやってやるんだろう…?」
●「そもそも誰も安全に行えるのか…?」
●「というかどうやって何をやればいいの…?」
と疑問に感じている方が多くいらっしゃると思います。
そんな皆さんの疑問を完全解説という形で非常に分かりやすくシェアしていきたいと思います。
結論からいうと、このブログを読めば、誰でも今すぐに、クロス取引で株主優待が貰えるようになります。
ばれんは昨年から始めましたが、実際に株主優待を定期的に貰い、おトクな生活を手に入れることができています。
ということで早速いってみましょー。
目次
クロス取引とは?
クロス取引の定義は下記のようになっています。
クロス取引・・・ある銘柄の注文において、同一銘柄、同数量の買い注文・売り注文を同時発注し、約定させる取引(by 楽天証券)
はい。
さっぱりわかりませんね(笑)
クロス取引というのは、簡単に言うと、株主優待を最低の手数料でゲットできる取引方法のことを言います。
この意味を理解するためには、株と株主優待の関係を理解していく必要があります。
株主優待とは、例えば、「100株でクオカード1,000円分」「100株で割引優待券3,000円分」などといった形で、株を保有している人に対して株を保有してくれてありがとう!というお礼の気持ちで企業が返礼品をくれるシステムのことです。
そしてこの株主優待を受けるには、それぞれの企業によって条件が異なっていたりします。
➀ 必要な株数の違い
例えば、100株だけで株主優待をあげるよ!という企業があったり、300株からでないと株主優待をあげないよ!という企業があったりと、その企業によっても異なります。
② 権利確定日の違い
例えば、権利確定日が“3月末“となっていたり、”6月末“となっていたり、株主優待を貰える日が企業によって異なります。
③ 保有期間による違い
例えば、1年保有していれば、株主優待の権利をあげるよ!という企業があったり、権利確定日(株主優待が貰える権利の確定日)に株をもっていれば、株主優待の権利をあげるよ!という企業があったり、ここも企業によって変わってきます。
上のように、株主優待が貰える条件は、いくつかの条件によって変わってきます。
ただ、この情報はGoogleなどで“●月 株主優待”と調べれば一覧ですぐにでてくるので、そこを確認すればほぼ簡単に網羅できるので心配は不要です。
ちなみにばれんは下記サイトでよく調べています。
株主優待の内容は勿論ですが、各証券会社ごとの残りの株数や、手数料が丁寧に記載されているので、ブックマークしておいて損はないと思います。
ここまでで株主優待の内容についてはイメージできたと思います。
クロス取引ではこの株主優待を最低限のコストで貰えるというのがポイントになります。
よく『優待タダ取り』とも呼ばれることがあります。
では具体的なクロス取引の方法はどのようになっているのかみてみましょう。
Step 1:信用売りの注文を行う
Step 2:現物買いの注文を行う
Step 3:権利付き最終日終了後に現渡をする
以上です。
この3つのステップを踏めば誰でも簡単に今すぐにはじめられて、株主優待がおトクにGetできちゃうのです。
先ほどもお伝えしたとおり、株主優待を貰うためには、“現物の株式“を保有している必要があります。
通常、株主優待を得るためには、現物の株式を購入し、権利確定日(権利付き最終日)まで保有している必要がありますが、当然、株式なので、株価の変動が起きてしまいます。
通常、株主優待の権利確定日までは、株価が上昇し、権利付き最終日以降に株価が急落することが多々あります。
となると株主優待を貰えてうれしい反面、株式自体は塩漬けになってしまい、売るタイミングを逃してしまう・・・
ということにもなりかねません。
そのため、それを無くすように信用売りと言って、まずは、“株式を証券会社から借りて、売却すること(売建)”と、“現物で株式を購入(買建)を行う”ことで株価の変動リスクを0にするという手法がクロス取引になります。
具体的な事例をみてみましょう。
例えば、A企業の株価1,000円の株100株を信用売りと現物買を行うとしてみます。
Step 1:信用売:10万円(証券会社から株を借りて株を売る)
Step 2:現物買:10万円(通常通り、株式を購入)
Step 3:現渡:信用売と現物買の株を相殺させる
そして株主優待が貰える権利日の次の日に株価が500円になったとします。
そうすると、それぞれの証券の価値は下記の通り変化します。
Step 2:10万円→5万円(株価が下がれば、差額が損益となる:ここでは5万の損益)
Step 3:現渡:(+5万)+(-5万)=0円
上のように最終的に現渡をすることで、株価がどのように変化しても株価の変動に伴う損益は0円になるようになっています。
なので、これがクロス優待の一連の流れとイメージになります。
ただそうはいっても、実際にやってみないことにはよく理解できない部分が非常に多いと思うので、これからクロス取引の詳細について更に深ぼってみていきましょう。
クロス取引のメリット/デメリットとは?
クロス取引のイメージはついたけど・・・
やっぱりうまい話の裏にはなにかデメリットがあるはず…
と感じる方もいるでしょう。
ばれんも当初はその一人でした。(笑)
ただ、安心して下さい。*安村ではありません
これは証券会社も認めている合法な取引であり、しつこいようですが、誰でもが簡単に行うことができる取引方法になります。
ただ、そうはいってもメリット/デメリットを知った上で取引を行うというのが投資/資産運用の原理原則ですので、しっかり解説していきたいと思います。
クロス取引のメリット
まずは、メリットをみていきましょう。
➀ 株主優待がおトクにGetできる
② 株価の変動に伴うリスクがない
③ 投資の基本を学べる
クロス取引を行うことで、3つのメリットが教授できます。
株式の保有を行った経験がある方であれば理解の通り、株価は常に上下を繰り返し、私たちの予測を飛び越えていくことも少なくありません。
株主優待目的で株式を購入した人であれば、冷や汗ものです。
ただ、この取引では、株価の変動を信用売と現物買によって相殺することができるので、ノーリスクで株主優待を得ることができるというのが最大のメリットだと思います。
また、株式投資をしたことがないということで、あれば、証券口座や証券のホームぺージに足を運ぶ回数が増えたり、株主優待銘柄を通じて企業内容を知ることで、情報に敏感になるはずです。
またクロス取引も立派な投資ですので、投資の基本が学べるという点は今後の自分自身の資産形成という観点でも活きてくると思います。
クロス取引のデメリット
次にデメリットについてみていきましょう。
➀ 在庫不足によってクロス取引ができない可能性がある
② 配当金が貰えない
③ 逆日歩(ぎゃくひぶ)のリスクがある
さて、皆さんが気になるのは、このデメリットの部分だと思います。
まず1つ目の“在庫不足によってクロス取引ができない可能性がある“という点ですが、先ほどお伝えしたとおり、クロス取引の1stステップは、信用売から始めることでしたね。
この信用売りは、証券会社が保有している株式を借りて、株式を売却することを指していたと思います。
ただ、最近ではクロス取引もかなりメジャーになってきているので、非常に多くの方々がクロス取引を行うことで、証券会社が持っている株式が0になってしまうことが多々あります。
具体的には、マクドナルドや、吉野家といった誰しもが知っている企業でクロス取引を行おうとすると、既に証券会社から借りることができる株式がなくなっていて、Step1である信用売ができないといったことがあります。
ただ、ここは、後述しますが、いつクロス取引を実施するかをあらかじめ決めておけばOKです。
そして2つ目の配当金が貰えないという点ですが、通常であれば、現物株(通常通り株式を購入した場合)を保有していれば、企業によって3%や4%といった配当金が貰えます。
ただ、クロス取引では、「信用売」をしているので、正確には証券会社から株式を借りている状態になります。
そのため、借りている株に対する配当金は証券会社に返す必要があるので、クロス取引における配当金の受け取りについては、簡単に言うとプラスマイナス0円ということになります。
少し残念な気持ちもありますが、株主優待を得ることが最大の目的なので、そこは目をつぶりましょう(笑)
ちなみに余談ですが、更に深ぼっていくと、“配当落調整金“というワードが出てきます。
簡単にいうと、現物株の配当金には、約20%の税金が引かれます。
なので、1万円の配当金を貰った場合は、手取りは8,000円程度になります。
ただ、「信用売」の配当金については、全額支払う必要があるので、正味2,000円程のマイナスになります。
ただ、安心して下さい。*安村ではありません(2回目)
証券口座を特定口座(源泉徴収あり)としているケースが殆どだと思いますが、その場合、税金上は損益通算といって、マイナス分については、翌年1月に確定申告をせずとも自動的に還付されます。
なので、結論から言うと、心配がないということだけ理解していれば問題ないです。
そして最後の3つ目のポイントである逆日歩(ぎゃくひぶ)のリスクがあるという点ですが、こちらは、“クロス取引のやり方“のところで解説しますが、逆日歩が起こるような取引はしないというのがいいと思います。
詳しく話すと長くなるので、割愛しますが、デメリットの1つ目でお伝えした通り、通常は信用売として証券会社から株式を借りて売り建てを行いますが、証券会社で保有している株が0になった場合でもクロス取引ができる方法があり、その場合には証券会社は金融機関などから株式を調達して投資家に渡すことになります。
となると株式の調達金がかかるので、これをいわゆる逆日歩という形で株主から貰うという事になります。
ただ、最大の注意点は、この逆日歩というのは、どれくらいの手数料になるのかが読めない点になります。
そのため、過去の逆日歩の手数料などから紐解いてみたりなどするケースもありますが、基本的にはオススメしません。
1,000円の株主優待を得るために1万円の手数料を払わなければならない可能性なども十分に考えられますので、この取引方法だけを避ければこのデメリットは解消可能です!
クロス取引の準備!
それでは、ここからは実際にクロス取引の準備をしていきましょう。
今回のブログでは、SMBC日興証券でのクロス取引事例をシェアしていきたいと思います。
何故、ばれんがSMBC日興証券をオススメするのか?
その理由は、下記の3つです。
➀ 管理費が無料!
② 貸株料が1.4%で安い!
③ 信用取引の手数料がいつでも無料!
それでは1つずづじっくりと解説していきたいと思います。
➀ 管理費が無料!
一般的に信用取引(クロス取引では信用売のことです)においては、売建から1カ月ごとに管理費が発生する場合があります。
それぞれの証券会社の管理費を見て見ると、下記のイメージです。
■証券会社の事務管理料の一例■
証券会社 | 事務管理手数料 |
SMBC日興証券 | 0円 |
松井証券 | 50万円まで0円 |
SBI証券 | 110円 |
マネックス証券 | 110円 |
楽天証券 | 110円 |
上記のように、一部無料などの証券会社もありますが、事務管理料が無料となっているのは、現状SMBC日興証券だけです。
クロス取引では、何度もお伝えしている通り、株主優待を低コストで取得することが大前提なので、できるだけ他の手数料を抑えるようにできる会社で口座開設することが重要ですね。
② 貸株料が1.4%で安い!
次に貸株料です。
信用売の際は証券会社から株式を借りることになるので、貸株料という形で、手数料が取られます。
クロス取引を行う上では、この貸株料が安い証券会社を選定することで、コストを低く抑えられるという事になります。
■証券会社の貸株料の一例■
証券会社 | 貸株料(年利) |
SMBC日興証券 | 1.4% |
松井証券 | 2.0% |
SBI証券 | 3.9% |
マネックス証券 | 1.1% |
楽天証券 | 1.1% |
SMBC日興証券は年利で1.4%となり、最安値ではありませんが、差の差は僅か0.3%であるということと、先ほどお伝えした通り、事務管理手数料が0円であることを考慮すると、SMBC日興証券が圧倒的優位と考えています。
③ 信用取引の手数料がいつでも無料!
3つ目の信用取引の手数料ですが、
■証券会社の信用取引手数料の一例■
証券会社 | 信用取引手数料 |
SMBC日興証券 | 0円 |
松井証券 | 50万円まで0円*26歳以上の場合 |
SBI証券 | 100万円まで0円 |
マネックス証券 | 50万円まで0円 |
楽天証券 | 100万円まで0円 |
信用取引手数料とは、その名の通り、信用取引を行う際の売買に掛かる手数料です。
クロス取引が慣れてくると少し株価が高い銘柄にもチャレンジしてみよう!とステップアップすることもあるかと思いますが、この手数料はちりつもで、低額のみしか行わないという方であればさておき、積極的にクロス取引をやってみたいという方であれば、手数料が無料の証券口座を活用することで、トータルコストを抑えることに繋がります。
SMBC日興証券については上限金額の制限がないので、好きなだけ、好きな株での株式の売買が可能になります。
ここまでで、クロス取引に掛かる手数料と、オススメの証券会社を見てきました。
結論、SMBC日興証券であれば、クロス取引に掛かる手数料としては“貸株料・現物株購入時の手数料”の2つのみになりますので、この手数料と株主優待の価格を比べて、株主優待を得ることでメリットがあれば、クロス取引を実施していくということになります。
まずは口座開設からはじめよう
クロス取引を行うにあたってはまずは、証券口座の開設が必要になります。
出典:SMBC日興証券HP
ホームページに入るとこちらのダイレクトコースでの口座開設がでてきますので、こちらから必要事項を記入の上、申込をします。
本人確認書類については、郵送ではなくWebアップロードも選択すれば最短即日で開設ができますので、最短で済ませたい方はWebアップロードを選択し、開設へ進むことをオススメします。
出典:SMBC日興証券HP
口座開設にあたっての注意点
証券口座開設にあたっては注意点がいくつかあります。
ステップごとにみていきたいと思います。
Step1:証券口座は“特定口座(源泉徴収あり)“が安心
Step2:②証券口座開設後に信用取引の講座開設を行う
Step1:証券口座は“特定口座(源泉徴収あり)“が安心
証券口座を開設する際に、口座の種類を決定する必要がありますが、初心者の方であればここは“特定口座(源泉徴収あり)”を選んでおけばまず問題ないです。
特定口座(源泉徴収あり)というのは、証券側で損益を計算してくれて、税金の支払いまで任せるシステムになっています。
なので、面倒な事務作業がこの口座にしておくことで、申告漏れなども防げるので、安心して取引へ進めることができます。
Step2:証券口座開設後に信用取引の口座開設を行う
ここまでで、証券口座の開設が完了できたと思います。
早ければ、証券口座の開設は即日か数日で完了しているはずです。
次に必要となるのは、信用取引の口座開設になります。
信用取引の口座開設時にはいくつかアンケートのような形で下記の設問が問われます。
➀ 信用取引の経験がある or 現物株式の投資経験が1年以上あり、信用取引に関する知識があること
② 新規建玉時に委託保証金を30万円以上差し入れができること
③ 他社を含めた金融資産が300万円以上あること
この設問はしっかりと設問を読んで回答するようにしましょう。
まず1点目は投資経験が1年以上あるか否かと信用取引の知識があるかどうかなので、ここはこのブログや書籍などを読んでイメージできていれば問題ないです。
2点目の委託保証金の30万円以上についてですが、30万円も取られるの?と思った方は早計です。(笑)
信用取引は、通常の株式投資とは異なり、その名の通り、それぞれの投資家の信用の元、取引を行う事ができるシステムです。
なので、元手が十分になくとも、最大で約3.3倍の金額で取引をすることができるのです。
その信用の重さとして、委託保証金という形で一定の金額を入金しておく必要があるということです。
そのため、30万円が取られるということではなく、取引をやめればかえってくるので安心して下さい。
補足をすると、この委託保証金は法令で定められていて、約定代金(株式の購入価格)の30%以上があることが必要になってきます。
例えば、100万円の信用取引を行う場合は、最低でも30万円の委託保証金が必要になるということです。
そして最後に金融資産が300万円以上あるということは文字通りなので、ここを理解し、設問に答えて頂くことで、審査が行われ、約1週間後には晴れて信用取引ができるようになります。
ということで、ここまでで信用取引の開設までくることができました。
それでは、本題である、日興証券でのクロス取引の実践方法について次にみていきたいと思います。
SMBC日興証券でのクロス取引のやり方
さて、本題のSMBC日興証券でのクロス取引の実践方法について見て行きましょう。
ここまでくれば、ほぼ、クロス取引間近といっても過言ではありません!
Step 1:株主優待銘柄をピックアップしよう!
ここがクロス取引で一番楽しいところです。
まずは、どの企業の株主優待を得たいのか?を探してみましょう。
冒頭でもお伝えしましたが、ばれんはよく下記のサイトを活用しています。
月ごとに株主優待が得られる企業数や、内容も変わるので、それぞれのタイミングでどんな優待があるのかを見るだけでも非常に楽しいです。
ふるさと納税を行う時の感触と似ていますね。
Step 2:一般信用売りの在庫の確認
株主優待の企業がいくつかピックアップできたら次は信用売りの株式の在庫を確認していきましょう。
まずは信用取引のタブをクリックします。
次に左上の取扱銘柄一覧をクリックします。
そうすると、“銘柄コード/銘柄名“を入力する画面に切り替わります。
企業名で検索する場合、名前が似た企業などでヒューマンエラーが起きる可能性があるので、できれば、銘柄コードで検索を行うようにするほうが良いと思います。
今回は、新田ゼラチンの約1,000円の自社商品の優待のクロス取引を調べてみます。
そうすると、今度は、右下に売建可能数量が表示されていることが分かります。
ここが0株以上になっていればクロス取引が可能になると考えてOKです。
Step 3:一般信用売りの注文
続いて信用売(売建)をしていきます。
制度信用と一般信用の2つがありますが、一般信用の新規売を選択します。
制度信用とは、逆日歩が発生する可能性があるので、初心者の方にはオススメしません。
なので、ここでは一般信用の新規売を選択するということだけ覚えておけばOKです。
一般信用の新規売りを選択すると上記の画面に切り替わります。
この際、注意すべきポイントは、【返済期限・株数・注文方法・有効期間・口座区分】です。
返済期限:3年(一般信用)を選択
注文数量:株主優待が受けられる数量が設定されているか確認
注文方法:成行を選択
執行条件:なしを選択
有効期間:当日中
口座区分:特定口座となっていることを確認
尚、これらのアクションは必ず、市場が締まっているタイミングで行うことが鉄則です。
市場は、午前9時~11時30分(前場)、午後は12時30分~15時(後場)で開かれています。
SMBC日興証券では夕方は17時以降から翌営業日の注文ができるようになるので、17時以降に上記のアクションを行うようにしましょう。
これらを確認して、最後は注文ボタンを押せば、信用売(売建)は完了です。
Step 4:一般現物買いの注文
次に立て続けに一般現物買いの注文をしていきます。
まずは、トップページからお取引を選択します。
次に株式のタブを確認し、買い注文のリンクを開きましょう。
タブが開かれたら、信用売りと同じ条件で現物株式を購入します。
まずは銘柄コードを入力し、株数/注文条件/有効期間/口座区分を確認し、同様の条件であることを確認し、注文ボタンを押します。
これで現物買の注文は完了です。
ちなみに成行とは、市場が開いたタイミングで値段を指定せずに注文することを指しますが、一般信用売(売建)と現物買を同じ成行という条件で注文することによって次の日の購入価格が同じ値段になることになります。
ここの値段が異なってきてしまうと、大きく損をする可能性もあるため、同じ条件で注文を出すということが大切になる理由です。
Step 5:(権利付最終日の後!)現渡注文
Step5は権利付最終日の後からのアクションになります。
権利付最終日とは、株主優待が貰える日から2営業日前の日を指します。
例えば、“権利確定日が2022年3月末日“となっていれば、”2022年3月29日が権利付最終日”になります。
営業日換算なので、休日や土日は含まれない点に注意しましょう。
この現渡注文は、権利付き最終日の17時以降に実施します。
いつまでに現渡注文を行わないといけないという規定はないですが、信用売を行っている状況では、少ないながらも貸株料が1日単位で発生するので、最短で行うことが手数料を抑えるために有効です。
まずはトップ画面のお取引から建玉一覧(返済・現引・現渡)を選択します。
そうすると、中段に信用建玉一覧がでてくるので、現渡をクリックします。
特定口座に100株と記載があるので、その内容を確認して、注文数量のところに100株を入力します。
そして最後に注文ボタンを押せば完了です。
あとは、株主優待が数か月後に自宅まで届けられるのを心待ちにしておけばクロス取引の完了です!
どうでしょうか?
思ったより簡単だな!と思った方もいらっしゃると思います。
百聞は一見にしかずなので、まずは1銘柄を試しに初めてみて体験してみましょう。
Step 0:クロス取引手数料の計算
クロス取引の実践方法がクリアになったと思います。
ただ、クロス取引を行う上で、あえてStep0としたのが手数料の計算です。
おさらいするとSMBC日興証券でのクロス取引では以下の手数料がかかります。
➀ 信用売りの貸株料金(1.4%/年利)
② 現物買の手数料(137円~)
上記の2つが今回ご紹介したクロス取引にかかる手数料です。
さらにいえば、それ以外のコストがかからないというのがSMBC日興証券でクロス取引を行う最大のポイントになります。
株主優待を得たい企業が決定したら、おおよそ、この手数料を計算してみて、株主優待価格よりも手数料が低ければ進めていく判断ができるということです。
例えば下記の事例で考えてみましょう。
A企業:株価:900円 株主優待:100株保有で1,000円の自社製品
➀ 信用売(売建)の貸株料
権利付最終日の14日前に信用売りを行ったと仮定。
100株×900円×1.4%÷365日×14日=48円
② 現物買の手数料
9万円なので、137円
➀+②=185円
株主優待価格(1,000円)-185円=815円・・・クロス取引での利益
このようにクロス取引の手数料を計算した上で、おトクであると判断できれば、積極的に進めていきましょう。
クロス取引はいつから行えばいいの?始めるタイミングは?
いつ頃からクロス取引を始めればいいのか?という疑問もあわせてでてくると思います。
早い方であれば、人気の銘柄であれば、2~3カ月前からクロス取引を行っている方もいますし、信用売(売建)の在庫があれば、権利確定日の前日にクロス取引を行えるケースもあります。
ただ、クロス取引も注目を浴びてきているので、株主優待日が近づけば近づくほど、在庫がなくなり、クロス取引ができなかっ
た・・・という経験がばれんにも沢山あります。
なので、その経験を踏まえるとおおよそ1カ月前から仕込んでおくことがよいと考えます。
その場合でも人気銘柄はないケースもあるので、3カ月先位までの優待銘柄を眺めておいて、気になる銘柄があれば、随
時在庫数をチェックしておくことが望ましいでしょう。
その場合、貸株料が日ごとに換算されますので、先ほどのシュミレーションのようにどれくらいの手数料がかかるのか?というポイントは確認の上、進めていくことがいいと思います。
まとめ
本日は、SMBC日興証券でのクロス取引方法を完全解説してみました。
これであなたも立派なクロス取引投資家です。
株主優待は日本独自のシステムですが、貰って嬉しい優待品は非常に沢山あり、かつお得生活を手に入れることができます。
投資情報は過去にもブログで書いていますので、気になる人は覗いて見て下さい。
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本日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
それではまた!
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