【コロナ禍での外貨預金の魅力について考えてみたーFP講座ー】

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こんにちは。

FPのバレンです。

最近では1週間ごとの更新がやっとになってきました。

これではいかん!

重たい体にムチを売ってキーボードをたたいております。

 

さて、COVID-19も第2波が懸念されている、むしろ第2波が来ている状態で、外に出かけたくても出かけられない人が多いでしょう。

バレンも同じです。(なら、ブログ更新しろ!っていうのは至極まっとうなご指摘です。笑)

このような環境下だからこそ、考えておきたい!ということで、本日は外貨預金の魅力について考えていこうと思います。

何かの出来事によって潮流が変わる時こそ、今の現状を見直すきっかけになると思います。

それではいぅてみましょー。

目次

■コロナ禍でみる外貨預金の魅力は?

さて、コロナ禍でみる外貨預金の魅力を考えていきたいと思います。

結論としては、「通貨」の分散として外貨預金も持つべきと考えます。

[word_balloon id=”unset” src=”https://superlifeshift.com/wp-content/uploads/2020/05/お琴-e1589883120134.png” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]リスクの分散っていうけど、為替変動とかも怖くね?[/word_balloon]

いい質問ですねぇ!(池上さんばりに)

たしかに、為替の変動リスク(1ドル100円だったのが、1ドル200円になったり、50円になったりすること)は付き物です。

ただ、過去の流れをちゃんと知っているかどうかが大切になってきます。

学んだ上での失敗は教訓になりますし、次の成長にも繋がります。

という訳で、一例としてアメリカ$の為替の変動リスクについてみてみましょう。

こちらは2014年ごろからのアメリカ$の為替レートです。

2008年:リーマンショック(87.45円~110.29円)
2011年:東日本大震災(75.98円~85.47円)
2013年:日銀量的・質的金融緩和(87.17円~115.40円)
2017年:トランプ大統領就任就任(108.31円~117.95円)

約10年間前後の推移を見てみても、75円から118円程度と変動しているのが見て取れると思います。

これらを平均すると大体103円が相場になります。

なので、117円の時点でアメリカ$の外貨預金を行った人が、1$75円ともなれば、為替差損が発生します。

一方で140円、200円ともなれば、為替差益で利益がでます。

ですが、これらのリスクは、いつどの時点で預金を行ったとしても、生じるものであることを理解しておく必要があります。

「すなわちリスクをとらないようにするのではなく、最小限を目指すことが重要!」

何故なら、為替の変動は予測できないので、短期的視点で一喜一憂するのではなく、長期的な視点で考えていくことが重要ってことですね!

[word_balloon id=”unset” src=”https://superlifeshift.com/wp-content/uploads/2020/05/お琴-e1589883120134.png” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]怖がりすぎることはないってこと?[/word_balloon]
怖がりすぎて動けないのであれば、やらない方がいいです。笑

ただ、それもまたリスクであることは十分に理解をしておく必要があるって訳です。(円だけの資産ってやつです)

 

と少し話がそれてしましましたが、今回のコロナの感染拡大に伴い、アメリカ$の為替レートは一時的に102円近くまで円高になりましたが、現在は105円まで戻ってきています。

まだ第2波の懸念もある中ですが、特段悪い状況であるとは言い難いところだと思います。

ある意味では為替レートを注視しながら、買い時を見定めてもいい時期でしょう。

為替レートは、さまざまな要因で常に変動します。

例えば、景気の状況、株価、金利、政治、戦争、災害・・・etc

なので生活の中で海外の情勢について少しでも興味を持ってアンテナを張っておくことが大切です。


■外貨預金の仕組みとは?

外貨預金もリスクはあれど、怖がりすぎる必要はないということはお分かり頂けたと思います。

じゃあ、どれくらい外貨預金で利益がでるのか?(ここが一番気になる!ですよね?笑)

外貨預金の仕組みから紐解いてみましょう!

①金利
②為替手数料
③為替差益

外貨預金の仕組みは上の3つからなります。

1つづつ見ていきましょう。

①金利

まずは金利です。

これは国内の銀行へ預ける時と同様です。

今日の日本では金利は、0.001%です。

100万円を1年間、メガバンクに預けても、10円しか利息がつきません。

ほぼ預けている意味がないです。

一方で、海外(アメリカ$)はどうでしょうか?

0.01%です。(2020年8月時点)

単純比較でも、10倍です。

 

オーストラリア$では。0.05%なので約50倍です。

すなわち同じ金額を預けても増える金額が、変わってくるということですね。

②為替手数料

次は為替手数料です。

外貨預金をする場合には、TTSとTTBという為替手数料が掛かってくることに注意が必要です。

TTSは「Telegraphic Transfer Selling Rate=対顧客電信売相場」のことで、円を外貨にするときの手数料のことです。

TTBは「Telegraphic Transfer Buying Rate=対顧客電信売相場」のことで、外貨を円にするときの手数料のことです。

これらの為替手数料は、ネット証券の方が、大手銀行よりも格安です。

■三菱UFJ銀行 TTS/TTB■
TTS:105.60
TTB:103.60
2円(200銭)

ネット銀行
.02円(2銭)

TTSとTTBの差が、為替手数料になります。

すなわち大手銀行では、約2円程度の手数料がとられることになるため、仮に1$(105.60)を購入し、すぐに円に換えると、1$(103,60円)となり2円を損することになります。

当然、預金する金額が上がれば上がるほど、手数料も大きくなってくるのでバカになりません。

できれば、ネット銀行を活用することをオススメします。

③為替差益

3つ目は為替差益です。

先ほど、TTS/TTBとお話した内容と似ていますが、この為替差益は、買った時の円がドルに対して価値が高くなっているのか?安くなっているのか?といった差益に応じて得られる利益です。

外貨預金の最大の魅力と言ってもいいでしょう。

例えば、1万$を1$100円の時に購入したとしましょう。(約100万円)※為替手数料は考慮しません

そして10年後、1$150円になったため、$円に換えることにしました。

すると、100万円が150万円となるわけですね。

もっと正確にいうと、毎年の利息が加わるため、150万以上となるわけです。

これが為替差益です。

 

ここまで紹介した内容が外貨預金に係るお金の話です。

■結局、外貨預金の魅力ってなんぞや?

ここまで、外貨預金のお金の話をしてきましたが、正直パンチがない?と感じた人も多いかもしれません。

事実、NISAや株、投資信託とは異なり、大きな上澄みを獲得できるケースもありそうですが、利率だけで考えれば、あまりうまみがないとお思いになる人もいるかもしれません。

資産運用において有名な格言があります。

「卵は一つのカゴに盛るな」

この言葉は資産運用において分散の大切さを示しています。

卵を一つのカゴだけに盛っている場合、そのカゴを落とせば、卵全てがダメになりますが、複数のカゴに盛っていれば、残りのカゴに入っている卵である程度カバーができます。

資産運用も同様で、日本円は現在、超低金利の時代です。

銀行へ預ける意味すら失われています。

資産運用はNISA/iDeCo/株/預金などの種類に分けられますが、預金の一部を外貨と円で分散させるというイメージになります。

そうすることで、ひとつの通貨価値が下がったとしても、他の通貨価値が上がれば資産全体の価値の変動を抑制する事ができます

これが資産運用における「分散」のパワーです。

勿論、節約の意味では使い過ぎの抑制にも繋がりますよね!

もう一つはドルコスト平均法です。

時間による資産の「分散」です。

これは、他のサイトでも深く記載されているものも多いので、検索して見て下さい。

■まとめ

本日も、最後までご覧頂きましてありがとうございます。

外貨預金は、まずは身近な外貨から調べてみることが大切です。

南アフリカ系の魅力的な金利に引っ張られやすいですが、その国の情勢を理解できないうちに安易に手を出すものではありません。(私見です)

なのでまずはご自身の資産運用の分散をどのようにしたいか?

預金はどうするか?などを考慮してマネープランのPDCAを回していきましょう!