FP2級の合格の難易度は?勉強法は?

FP資格取得

目次

■FP2級の合格の難易度は?勉強法は?

前回の記事で、「FP3級の合格難易度は?勉強法は?」についてお伝えしました。
今回は、FP2級の必勝勉強法・難易度・勉強時間などをお伝えしたいと思います。結論的にはFP2級は3級と違い、難易度はぐっと上がります。しかし、FP2級といえど、ベースの勉強範囲は、FP3級の内容を深堀した内容が殆どなので、FP3級をしっかりと勉強していれば、FP2級の合格は見えてきます。FP3級が取得できたという方は、是非、FP2級受験まで空白期間をあけずにチャレンジすることをオススメします。
理由としては、よく「保険の〇口」などにもいらっしゃるスタッフも取得していることが多く、人生の3大資金と言われている、住宅資金・教育資金・老後資金に並び、保険も契約時期によって長く支払い続けるものでもあります。ですので、お金の色々な話に惑わされずに正しい理解で、自身の人生計画を立てることにも繋がりますし、今まさに転職や就職を考えている人にとっても、FP2級まで取得することをオススメします。

というのも、FP2級までは実務経験なしで、どなたでも資格取得が目指せます。一方、FP1級は、実務経験が例外を除いて必要となってきます。(※FP3級合格→FP2級合格→AFP認定取得→CFP認定取得→FP1級受験資格)加えて、FP1級は難易度がさらに上がるため、まずFP資格が欲しいと考えている人は、FP2級まで取得できれば1つのゴールといっていいと思います。

■FP2級試験!徹底解説!

1.FP2級の合格難易度は?受験料は?どんな問題がでるの?

FP2級の試験範囲ですが、FP3級と同様、6つの章から構成されていて➀ライフプランニングと資金計画②リスク管理③金融資産運用④タックスプランニング⑤不動産⑥相続・事業継承からなります。基本的にはFP3級で勉強した範囲となるので、FP3級取得者であれば、内容としてはほとんど理解している内容です。しかしながら、FP2級の試験ではFP3級より、より詳細な問題が出題されます。加えて、FP3級では、60問中30問が〇×の2択の正誤問題かつ、30問は3択の選択試験でしたが、FP2級試験では60問全てが4択の問題となるため、詳細な理解が求められます。

例題➀(FP3級)
ファイナンシャル・プランナーは、顧客の依頼を受けたとしても、公正証書遺言の作成時に証人となることはできない。

A:×(FPであっても、公正証書遺言の証人となることができる)

出典:日本FP協会HP試験問題・模範解答抜粋

例題②(FP2級)
ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」という)の顧客に対する行為に関する次の記述のうち、関連法規に照らし、最も不適切なものはどれか。

1.税理士の資格を有しないFPのAさんは、顧客からの不動産の贈与契約書に貼付する印紙について相談を受け、印紙税法の課税物件表を示し、印紙税額について説明した。
2.社会保険労務士の資格を有しないFPのBさんは、顧客からの老齢厚生年金の繰り下げ支給について相談を受け、有償で老齢厚生年金の支給繰り下げ請求書を作成し、請求手続きを行った。
3.司法書士の資格を有しないFPのCさんは、後期高齢者となった顧客から財産の管理について相談を受け、有償で任意後見委任者となることを引き受けた。
4.弁護士の資格を有しないFPのDさんは、顧客から相続開始後の配偶者の住居について相談を受け、民法の改正により2020年4月に新設される配偶者居住権の概要を説明した。

A:2(個別具体的な内容はFPではできない)

出典:日本FP協会HP試験問題・模範解答抜粋

上記のように、同様の設問であっても、より具体的な事例で問われる設問が多くなっているが、FP2級です。これをみて、「あぁ、やっぱり難しい・・・」「合格できないかも・・・」と思ったそこのあなた、大丈夫です。
基本的には、なぜ?という原則をしっかり理解しておけばFP2級でも躊躇なく問題に取り組めます。上の問題ですと、FP資格では「個別具体的な事例は取り扱うことができない」とされています。その点をしっかり理解していれば、一般的な説明を行っているものは、FPでも可能な範疇であり、請求書を作成したり、株式銘柄を指定して案内したりといったことができないことも理解できると思います。(詳細の問題はこちらからも見れます

この点に関してはFP3級同様に、問題集を2周、3周すると、自然と問題が体になじみますので、解けば解くほど、答えがみてきて、明確になりますので、ご安心ください。

次に、合格難易度についてみてきたいと思います。
FP3級では日本FP協会で、8-9割、きんざいで、5―6割程度の合格率でした。
FP2級の合格率を見てみると、私が受験した2020年1月結果では日本FP協会で学科試験42%、実技試験63%となっています。ですので、全体的な合格率としては26%程度となります。一方、きんざいでは学科試験29%、実技試験33%~55%程度なので、全体的な合格率としては、10%~20%程度といったところでしょうか。

・問題の種類こそ違えど、本質を覚えておけばOK
・日本FP協会で3割程度合格率
・きんざいで2割程度の合格率

受験料はFP3級試験では6000円、FP2級試験で8700円です。
決して安くはない受験料ですので是非、1発合格を目指して受験したいところです。

次に、必要な勉強時間ですが、私の経験則では、大体200時間弱といったところでした。もちろん、FP3級時での勉強時間の200時間もあるので、そちらを加味すれば、もう少し少なくて済むと思います。というもの、私がFP2級を受けたのが、FP3級取得1年後だったので、おさらいをしながら進めていたため、200時間かかりました。(ここは反省点です…)
よく、1週間で取得できる!と書かれている内容も目にしますが、過去問対策等を徹底的に行えば、FP3級であれば、、もしくは記憶力の良い方であれば、、見えてくるとは思いますが、FP2級は一筋縄ではいかないと思います。
目的が資格取得だけでなければ、せっかく勉強した知識をアウトプットしたいところだと思うので、しっかり吸収できるように勉強時間は確保したいところですね。

・受験料はFP2級で8700円
・必要勉強時間はFP3級からの勉強時間を含め、200‐300時間程度

2.どうやって勉強したらいい?勉強法は?

ここまでで具体的な問題のイメージや、難易度についてもある程度、ご理解頂けたかと思います。ではどうやって勉強したらいいか?についてお伝えしていければと思います。結論からいうと、FP2級の試験対策は下の3つです。

➀問題集の徹底攻略(復習)
②分からないところをテキストで復習
③過去問対策(3年分がオススメ)

上記の3つを徹底的にやっていきましょう。FP3級の知識基盤があれば、問題集から解くことをオススメします。そして、わからないところがあれば、テキストで補足を読み返し、再度、問題集に戻りましょう。日本FP協会の試験問題の特徴として、過去問とよく似た問題が多く出されます。だからこそ、公式にでている過去問・問題集を徹底的に行うことこそが最大の勉強法になると思います。イメージとして私の勉強スタイルをお伝えします。

■試験3カ月前―2カ月前
・1週間毎に1章の問題を解く(6章分×1週間=1カ月半)
・週の終わりに章の振り替えりをテキストで熟読
・知識が不足しているところをノートに書きだし復習用NOTEを作成
→最初は問題集はかなり壊滅的でした。。

■試験2カ月前―1カ月前
・1週間毎に2章分の問題を復習(3回(6章分)×1週間=1カ月弱)
・2週間毎に1回分過去問を解き、復習する(2回分)
・知識が不足しているところをノートに書きだし復習する
→2週目は一回間違えたところを間違えないように意識して問題を解きました。

■試験1カ月前―本番前
・実技試験の問題を行う(問題集の模擬テスト/過去問に問題があります)
・問題集を繰り返し解く(3周目)
・上記でわからない問題はしっかりとチェックをつけ、本番前に見直しができるようにしておく
→実技試験は時間との闘いなので、事前予習必須ですサンプル文章

こんなイメージで勉強を進めていました。またFP2級では実技試験がマーク式ではなく、記入式になります。出題範囲は日本FP協会であれば、資産設計管理になりますが、基本は学科試験と同じ内容となります。ですので、しっかりと学科試験問題が解ければこちらは心配ないですが、テスト時間を図るためにも、1カ月前から準備を行うことをオススメします。(練習しておかないと、当日の試験で試験時間が足りないと焦ります・・)

そして、受験の発表と同時に晴れて合格が決まったらAFPへの登録もできるようになります。
こちらは、FP2級取得者であれば、申請ができるので、興味がある方は申請してみましょう。
随時最新の情報が送られてきますので、知識の維持が図れます。しかしながら、年会費がかかってくるので、そこはご自身のお財布事情と相談しながら、検討して見て下さい。加えて単位取得も求められるので、「しっかりと知識を更新したい、維持したい、今後もっと活用していきたい、独立を考えている」という方であれば、申請しておいて、損はないと考えています。

3.FP2級の取得メリット

FP2級の取得メリットですが、一つは履歴書に乗せても恥ずかしくないレベルであるということでしょう。せっかく資格を持っているのに誰にも存在を知られないのは非常に悲しいことですよね。FP2級であれば、ある程度の知識を有していると見てもらえます。保険等を扱う職種等でも給料の手当てなどがつくケースがあるそうです。

そして何より、自分自身のマネープランをどうしたらいいのか?を自分である程度考えることができる知識を持っているので、まずは、そこから初めてみてもいいかもしれません。株式をやったことない方であれば、投資をしてみたり、家計費をまとめて、今後の貯蓄計画を考えてみたり、保険に加入したい、加入している方では、保険の見直しにも十分アウトプットできます。

・家計のマネープランを考えることができる
・資産運用に役立つ
・FP独立としての道も開ける
・副業FPも目指せるプル文章

上記のように、FP2級まで取得できたあなたは、お金のプロフェッショナルとして、いろんな可能性を秘めることができます。学校では教えてくれない分野だからこそ、目指してみる価値が資格取得以上にあるのではないでしょうか?