皆さんこんにちは。
FPのバレンです。
営業マンである私はふと、考えることがあります。
なにか?
賃貸と持ち家どちらがいいのか?
選択に正解はあるのか?と。
バレンは営業マンです。
営業マンである以上、転勤はつきものですし、持ち家を購入した途端に転勤を命じられたらどうするのか?
転勤がつきもの職種であれば、尚のこと。考えますね。
まさに究極の選択だな。と。
ということで、今日は究極の選択について真剣に考えてみたいと思います。
同じ境遇の方もいらっしゃると思いますので、バレンの私見であることを踏まえ、ご覧頂ければと思います。
それではいってみましょー。
目次
■賃貸と持ち家のお得さを比較をしてみる
まずは、賃貸と持ち家の比較を考えてみたいと思います。
よく賃貸の家賃は「掛け捨て」、持ち家の家賃は「資産」なんていいますよね。
掛け捨てと言うとなんとなく、悪い印象を持ちやすいですし、不動産営業マンの常套句でもありますね笑
でもこれ、どうなんでしょう。
まずはそれぞれ見てみますか。
今回はわかりやすく「一生賃貸マン」と「一生持ち家マン」と分けてメリット・デメリットを考えていきたいと思います。
➀一生賃貸マンの場合
一生賃貸の最大のメリットは、やっぱり住居をライフプランに応じていつでも変えることができることですよね。
ただ一方で、上でもお話した通り、賃貸を一生するという事は家賃を一生涯払い続けなければならないということでもあると思います。今回は、同じ住居で生涯を全うしたとして、どれくらい家賃を支払わなければならないのか見てみたいと思います。
例えば、家賃10万円の住居に社会人となる22歳から住み始め、平均寿命の81歳(男性)まで生き抜いたと仮定すると、掛かる家賃は、10万円×60年=7200万円です。
加えて、賃貸住宅は「2年更新」が付き物です。(地域の慣習にもよるそうですが…)
更新時は一般的に「家賃1~2カ月」程度の更新料に加えて、仲介手数料(不動産会社)が1万円程更に必要となります。
となると、7200万円に加えて、30回分の更新料(10万円×30回=300万円)、仲介手数料(1万円×30回=30万円)を足し合わせると、全部で7530万円かかる計算になります。(今回は比較のために同じ住居に住み続けることを想定してます)
[word_balloon id=”unset” position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” src=”https://superlifeshift.com/wp-content/uploads/2020/05/男.png”]賃貸だけでもこんなにかかるんだ…[/word_balloon]
侮るなかれ、賃貸に一生住み続けるといっても、これだけかかるんです。
ただ、賃貸に住むメリットは、転居ができることに加えて(新築ブランドも得られ放題)、経年劣化に伴うリフォームや建て替えも必要ないですし、借金をしてローンを組む必要もありません。税金面では固定資産税や都市計画税なども支払う必要がなくなります。
逆に、デメリットはどうでしょうか。
家賃を一生払い続けなければならないのはデメリットですね。長生きすればするほど、家賃は負担になってきますし、高齢になって年金暮らしに突入したとしても、家賃には長期割引もありません。常に一定の負担が降り掛かってくるわけです。
住居か古くなったといって、引っ越しをしようとしても、収入がなければ、大家さんの許可が貰えない可能性も十分に考えられますよね。同じ家で暮らせるメリットがある一方で、家賃は生涯に渡って負担をしいてくるものでもあります。
ということで、まずは、一生賃貸マンのメリット・デメリットを考えてみました。
[word_balloon id=”unset” position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” src=”https://superlifeshift.com/wp-content/uploads/2020/05/男.png”]おじいちゃん、おばあちゃんになった時の不安はあるんだね[/word_balloon]
賃貸がダメとも持ち家がイイとも言い切れませんが、将来の不安は気になるポイントですね。
②一生持ち家マンの場合
さぁ次は一生持ち家マンの場合を考えてみたいと思います。
持ち家を持つメリットは、持ち家が資産となることや、税金控除(住宅ローン減税)等の税制メリットに加えて、自分好みの住宅設計や、リフォームができる点が挙げられます。
一生賃貸マンと同様に、どれくらいのお金がかかるのかを計算してみたいと思います。(持ち家の費用は、4300万円を元手として考えていきましょう)
住宅を購入する際にかかる費用としてはいくつかあります。
印紙税、登録免許税、固定資産税、不動産取得税、都市計画税(地域によります)、融資事務手数料、その他。ざっと見てみてもいろんな項目があってよくわからないですよね笑
平均的には3%程度、掛かってくるので、ここでは概算で120万程度とします。
さらに頭金を300万として、残金4000万円をフラット35で35年のローンを組むと仮定しましょう。
融資手数料が楽天銀行では、1.1%かかるので、44万円かかります。
35年ローンで4000万円を返済すると金利を含み合計で約4980万円(元利均等返済方式)になります。
これらを全て足し合わせると、5444万円になります。(ざっくり計算しているのでミスがあればゴメンナサイ)
税制優遇では住宅ローン減税(住宅借入金等の年末残高×1% 最高10年)があるので、概算で320万円が優遇されます。
なので、全体感としては5120万円程度になります。
但し、住宅を購入すると、固定資産税と都市計画税、そして老朽化に伴うリフォーム代と維持コストも同時にかかってきます。
なので、最低でも6000万円以上は必要経費といったところでしょう、。
[word_balloon id=”unset” position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”true” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” src=”https://superlifeshift.com/wp-content/uploads/2020/05/男.png”]4300万円でかったのに、それ以上かかってくるのか…[/word_balloon]
そうです。これは一生持ち家マンの宿命といったところかもしれません。
マイホームであるが故、ランニングコストをしっかりと意識しなければなりませんし、万が一、地震や洪水などの天災に見舞われた際に保険会社より保険金がでたとしても、購入時と同程度の住居建築費用まではカバーできません。
しかしながら、何より家自体が資産であるということがメリットですし、団体信用生命保険といって、ローン返済中の人が万が一、死亡や高度障害になってしまった際には、保険金とローン残高が相殺され、遺族にはローンが残らない仕組みになっています。
すなわち、ご家族がいる場合には少なくとも住居を遺族に残してあげることができるという見方もできるわけですね。
■結局どうなのさ?
ということで、賃貸マンと持ち家マンの両サイドから掛かる費用や、メリット、デメリットをみてきました。
結局どうなのさ?ってところですね。
ちょっと話はそれますが、バレンの話をさせて下さい。
私の実家は一軒家ですが、私と兄弟が社会人となり、実家を巣立った今、4LDKの実家は、夫婦2人にはどうやら広すぎるようです。
掃除も大変ですし、寂しさも感じてしまうらしい。
ただ、家族が帰る場所があるというのは、非常に大事なことだと思いますし、持ち家があるという事は、売却をせずとも、その家を第三者へ貸すこともできるわけです。(色んな選択肢ができますよね)
その定期収入を元に、セカンドライフとして、別の地域や、海外へ移住することもできるかもしれません。
ただ一方で、持ち家は資産であるとは言えど、老朽化が進みリフォームも行っていないなど、厳しい状況となれば、資産価値は大きく下がりますし、家を売るにしても、撤去するにしても費用が併せてかかってしまうリスクもあります。
なので、賃貸vs持ち家は、損得やお金だけでは決定しづらいかと思います。
住宅購入は投資目的ではありませんし、自分たちの価値観や、将来はどんなところで、そしてどんな暮らしをしたいか?
そういったイメージによっても左右されるところです。
これを機会にまずはじっくり将来設計を考えていくことがなんだかんだ大事なことだと感じます。
ただ、それらを考える上でどくらいの費用が必要なのか?という点が参考になれば幸いです。
本日もご覧いただきましてありがとうございました。