皆さんは、生命保険・医療保険は加入されていますか?
もしくは、これから社会人になるにあたって加入を検討している人もいるかもしれません。
既に加入していて、見直しをしたいけど、できていない!という方もいるかもしれません。
そこで、今回はFPの立場から私見を交えて各種保険加入の必要性について考えてみたいと思います。
目次
保険の種類って何があったっけ?
保険、保険とは言うけれど、保険っていったい何?とお思いの方もいるかもしれませんね。
かくいう、私もFP取得前は「保険ねー、生命保険と医療保険でしょ?」とそれしか理解していませんでした。。
まずは、保険の種類についてみてみましょう!
保険の種類
➀死亡保険:終身保険/定期保険…etc
②生存保険:個人年金保険…etc
③生死混合保険:養老保険…etc
④医療保険
⑤がん保険
⑥損害保険
⑦火災保険
⑧地震保険
⑨自動車保険
⑩傷害保険
どうでしょう?
上の保険の種類は、皆さんも聞いたことがある保険ですよね。
保険の種類はこれだけでなく、他にも山ほどあります。
チケットキャンセル保険(チケットキャンセルの補償)や、最近ではドローン保険(ドローンの操作ミスや、本体の損傷に伴う補償)等があります。
保険は、助け合いの精神から設立されているサービスなのです。
お金がなくとも、突然の出費に臨機応変に対応できるよう、皆で少しづつお金を積み立てることで、誰かの損害の補助をすることができるものです。
そう考えると、回転の早い方は既にお気づきかもしれません。
そうです。
お金がある人は保険に加入しなくてもいいのです。
(ただし、高額な出費を伴うリスクを抱えている方を除きますが…)
本日は、保険の中でも生命保険・医療保険について少し語ってみたいと思います。
生命保険のメリット・デメリット・加入の必要性
一般的に生命保険には契約の基本となる主契約とオプションとして付加することができる特約の2つがあります。
これら2つを組み合わせることで、その人個人の契約をアレンジしていきます。
特に特約についてはいろんな特約があるため、あれやこれやと付け足していると高くなってしまうケースもあります。
保険の最大のネックは、払い込み保険といって期間を定めて払い込むことができるものと、終身ずーっと払っていかなければならない保険があります。
すなわち、長い目でみると、非常に大きな買い物をしていることになるという事です。
保険募集人は、月々数千円で加入することができます。
と勿論お伝えしますが、長い目でみると一体いくら支払わなければならないのでしょうか。
なので、安易に安心できるからといって保険契約をすべきではないと考えています。
1:生命保険に入るメリット
生命保険に入る最大のメリットは、「自分自身に何かがあったときに家族や周りの人を守ってあげられること」です。
例えば、家族がいるサラリーマンであれば、ご自身がもし不慮の事故や病気で亡くなってしまった時に、残された遺族は、悲しい思いをすると同時に、その日から、どうやって生活していくかと頭を悩ませることになります。
そうならないためにも、生命保険に加入することで、ある程度の生活保障や、子供の教育費、勿論、お葬式費用等の出費にも対応できるようにすることができるのです。
また、生命保険には、掛け捨ての定期保険から、解約返戻金を受け取る事ができる終身保険があります。
定期保険の中には、保険期間が長くなればなるほど、保険金が少なくなる逓減定期保険や、逆に保険期間と共に、保険金が増加する逓増定期保険があります。
これらは、生命保険を加入したいと考える皆さんのライフステージに合わせて、選択する事ができるようになっていて、例えば、逓減定期保険のように、保険金が少なくなるタイプは、子供の成長度合いに合わせて、徐々にお金が必要となくなっていくタイミングであれば、通常の定期保険と比較しても安い保険金額が設定されているため、オススメの保険とも言えるでしょう。
このように、何かの時にために(just in case)に備える。
それこそが最大のメリットであり、残された遺族への不安感を、少なくともお金の面ではカバーできる点、そして保険金については、原則非課税になります。
その点がメリットではないでしょうか。
2:生命保険に入るデメリット
続いては生命保険のデメリットを考えてみましょう。
管理人は、生命保険は少額で必要最小限の保障金額での加入がベストと考えています。
というのは、生命保険は、社会経済のインフレリスクに対応できない可能性があるからです。
インフレとは、物の値段があがり、お金の価値が下がることを指します。
例えば、今は、120円で自動販売機でジュースが買えます。
では20年後はどうでしょうか?
もしかすると、同じジュース1本を買うのに240円かかってしまう可能性があるという事です。
これがインフレリスクです。
上の事例だと、お金の価値が半分程度になってしまっています。
つまり、生命保険を長ーく加入していたにも関わらず、亡くなった時には、インフレが続いており、とてもじゃないが、葬式費用にも足らない位の価値になっている可能性があるという事です。(非常に極端な例ですが…)
一方で、資産を銀行に預けておこうと考えたとしても、現在はほぼゼロ金利です。
銀行に預けても、お金が増える世の中ではありません。
だからこそ、株や、投資信託等で、資産管理を別途できるという方は、上記のように、最小限の保障と組みわせて資産管理をするのがいいのではないでしょうか。
一方で、生命保険の中には、変額保険や外貨建ての生命保険も存在しています。
こちらは資産運用を保険金を集めて行うため、運用実績によっては、保険金額が上がる可能性があります。
そのため、加入している方もいらっしゃるかと思います。
ただ勿論、運用実績が悪くなれば、基本の保険金額を下回るリスクも秘めています。
なので、生命保険のデメリットは上記の点だと考えます。
どのサービス、商品にもメリットの裏にはデメリットが存在します。
なによりもこれらの両側面をしっかり見て、自身にあった保険に出会い、考えて加入することが大切ですね!
医療保険のメリット・デメリット・加入の必要性
それでは医療保険のメリット・デメリットについて考えていきましょう。
医療保険は第三の分野の保険ともいわれ、第一分野が生命保険、第二分野が損害保険です。
このブログを読んでいる多くの方も、単体もしくは特約で加入しているものが、医療保険です。
医療保険は、病気/ケガにより、入院したり、手術が必要となった際に、手術給付金や、入院給付金が給付されたり、亡くなった際には、死亡保険金がでるものもあります。
加入方法としては、定期保険タイプや終身保険タイプなどがあります。
医療保険は、生命保険と比較しても安く加入ができる保険になるので、加入している人も多いと思います。
実際、私も加入しています。
病気やケガは誰でもいつ降りかかってくるか分からないので、非常に不安ですよね。
できれば病気やケガにならずに生涯を全うできればベストですが、生きていれば、何かしらのイベントが降りかかってくるかの制覇あるので、備えあれば憂いなしといったところでしょうか。
1:医療保険に入るメリット
医療保険に加入するメリットを考えてみましょう。
医療保険は先にもお伝えした通り、万事に備える保険です。
日本では皆保険制度と呼ばれる保険制度が充実しており、国民の皆さん全てが何かしらの保険に加入している状態です。
しかしながら、社会人になりたての人や、お子さんを出産してばかりの方、これから妊娠を考えている人にとって急な医療費の出費はかなり痛手であり、家計を圧迫します。
手術をせざるを得なくなると、医療費は30万、100万と平気でかかる可能性もありますよね。
75歳未満の方では一般的に3割負担となるため、医療費の3割が実際に支払う金額となります。
それでも貯金が少ない、医療費貯金も難しい…そういった方にとって必要になってくる保険が医療保険となります。
つまり、医療保険のメリットは、これら出費に対する防御ができる点になります。
具体的に事例を挙げてみましょう。
例えば、不慮にも難病等にかかってしまい、治療を行うも、国内では認めれれていない、先進治療を行う際、基本的にこれらの治療は保険対象外となり、全額自己負担となってしまいます。
こちらについても、医療保険の特約として先進医療特約でカバーすることが可能です。
また、死因ランキングでも常に上位にある、ガンです。
ガン治療は高額な治療薬を用いるだけでなく、入院も治療期間中は伴うことが大半です。
これも、がん特約で医療保険でカバーができます。
他にも特約としては、介護特約(要介護状態となってしまった際に一時金等が支給される)や、所得保障特約(病気・ケガによる入院によって就業ができなくなってしまった際の保険)等もあり、医療保険に加入することで、まさかの時に備えることができるのです。
ですので、これから医療保険を考えている方などは、自身の貯蓄状況や、不慮の際に医療費を捻出できるのか?といったことも考えながら検討して見ることをオススメします。
2:医療保険に入るデメリット
続いてはデメリットです。
ブログの冒頭でもお伝えした、保険はまさかの時に備える商品であることを思い出していただきたいと思います。
保険会社も営利企業ですので、しっかりと利益がでています。
皆さんからの保険代からやりくりをしているのです。
ただし!
だからと言って、加入することを肯定するものでも、否定するものでもないことは先にお伝えしておきます。
医療保険のデメリットを考える際に、よく話に上がるのは「高額療養費制度」です。
高額療養費とは、皆保険制度で加入しているすべての皆さんがいつでも使える制度であり、日本特有の制度です。
これがあることで、守られているのです。
高額療養費とは、同一月(1日から末日まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合において、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとから払い戻される制度です。
なお、70歳未満の人については、医療費が高額になることが事前にわかっている場合(長期入院が必要な病気やケガなどをしてしまった場合など)については、「限度額適用認定証」を提示することで高額療養費の請求をすることが出来ます。
出典:マネタス
どんなに医療費が掛かったとしても、支払う医療費の上限がある程度定められているのです。
(医療費・年収に応じて若干の差はあります)
またケガや病気で入院をせざるを得なくなったとしても1カ月以上入院が必要というケースは多くはないです。
なので、ある程度貯蓄があり、自分自身で医療貯蓄ができている方であれば、必要ないとも考えられます。
大切なことは、漫然と保険に加入し続けるのではなく、ライフステージに合わせて、出産後などに保険を見直すことや、貯蓄状況を鑑みえて保険を見直すことが重要です。
あれ?
でもさっき、先進医療が受けられるのがメリットって言ってたよね?!
鋭い質問です。
確かに先進医療を行うことになれば、貯蓄がいくらあっても足りないという想定はつくと思います。
ただ、先進医療特約を付けるのもまた良し。
ですが、現状、先進医療での治療を行うケースは正直、あまり高くありません。
また、医療の進歩はすさまじく、先進医療もいずれは、保険診療となる可能性もあります。
加えて、先進医療と言えど、治療費には幅があり、30万円程度のものも多くあり、数百万以上するものは、せいぜい10件程度です。
なので、確率論的には、ご自身が使う可能性が非常に低いことと、保険医療でも十分治療可能なケースもあるということです。
入院にかかる費用としては、入院時の食事代、差額ベッド代は自己負担であり、個室なども希望していない限りは本来は支払う必要がありませんので、相部屋などで利用すれば、さほど、自己負担金は多く掛からないのです。
ですので、結論的には、貯蓄がしっかりできる、資産運用ができるという方にとっては、標準タイプの医療保険のみでも大丈夫と考えています。
如何でしたでしょうか?
この機会にご自身の保険の見直しなどをする機会にしてみてもいいかもしれませんね。
私はFP取得者なので、ある程度自身での管理もできますが、それでも不安という方は、無料相談をしてみることもありですね。
FP取得前はFPの方に保険の必要性や、今後の生活スタイルなど多くのことを無料で相談させて頂いておりました。
さすがプロの仕分けは非常に早く面談当日かせる内容が多く、かつ無料!という響きがまた管理人のドケチ心をくすぐっていました(笑)