【給料天引き貯金とは?賢い貯蓄形成の方法について解説しますーFP講座ー】

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こんにちは。

FPのバレンです。

 

早速ですが、皆さん、貯金していますか?

 

と、唐突に聞いてみましたが、貯金は言うは易く行うは難し。

 

中々、うまく貯金できずに試行錯誤している人も沢山いると思います。

その一方で、お金があればあるだけ使いたくなるという本能を持ち合わせている人も少なくはないのではないでしょうか?

特に毎月の給料日に自分へのご褒美にと、おいしいものとビールを買ってルンルンで帰宅している人もきっといるはず。

 

そんな人でも簡単に貯金できる方法があるんです。

そう。

それが「財形貯蓄制度」です。

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あるんです。

お金はあるから使ってしまうんです。

この制度を使えば一石二鳥で、貯金もできるだけでなく、その他にもメリットもあります。

ということで、本日は財形貯蓄制度についてどこよりもわかりやすく解説していきたいと思います。

それではいってみましょー。

目次

■財形貯蓄=給料天引き貯金とは?

財形貯蓄というワードは主に会社員の方が利用できる制度の一つです。

一方で、自営業の方や会社員の方であっても一部会社の規則に定められていない場合はできない方もいます。

分からなければ、一度社内のイントラや、担当部署に問い合わせて確認してみましょう。

簡単に言うと、「財形貯蓄」とは給料天引き貯金のことです。

タンス貯金とかへそくりなんかと似た部分がありますよね。

給料日に20万支払われたとしたら、自動的に〇万円を別の口座へ振り込んでくれる制度です。

なので毎月5万円を貯金すると決めた場合、5万円を引いた残りの15万円が給与口座に支払われることになります。

[word_balloon id=”unset” src=”https://superlifeshift.com/wp-content/uploads/2020/05/お琴-e1589883120134.png” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]天引きしてくれるなら使い過ぎが防げるってことか![/word_balloon]
そういうことですね。

そもそも、財形とは「勤労者財産形成制度」の略語であり、働いている人達の財産形成を手助けすることを目的に作られた貯蓄制度なんです。

給料の使い道は自分自身できめる!

という方には必要ない制度かもしれませんが、一般的に人は収入が増えるにつれて生活の質(QOL)が知らず知らずの内に上がってしまうものです。

例えば、年収400万円(月収33万円)の会社員が年収800万円(月収66万円)となれば、もっと広い部屋に住みたい!、外食はもう少し多めでも大丈夫!、いい車が欲しい!と生活の質が上がりそうですよね?

しっかりと家計管理ができる方は別ですが、生活の質は上げるのは簡単ですが、下げるのは非常にストレスがかかるものです。

言わば、甘い蜜を吸ってしまった状態ですね。

そういったことを防ぐ上でも、これら財形貯蓄が役に立てるシーンが出てくるわけなんです。

では実際に、どのような「財形貯蓄制度」があるのかを具体的に見て行きたいと思います。

■財形貯蓄制度■
➀一般財形貯蓄
②財形住宅貯蓄
③財形年金貯蓄

ではそれぞれの項目を見て行きましょう。

➀一般財形貯蓄

まずは一般財形貯蓄からみていきましょう。

一般財形貯蓄は、使用目的を限定しない天引き貯金制度です。

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一般財形貯蓄であれば、使用目的は問われませんが、先ほど挙げた他の2つの貯蓄制度では、住宅購入費用や年金受け取りなどど指定した場合にのみ優遇が得られます。

なので、天引き貯金を行う場合にはこの3項目についても事前に考える必要があります。

この一般財形貯蓄は、非常に単純で、毎月の給料からあなたが設定した金額を差し引いて貯金をしてくれる制度です。

なので、手元には使える分の金額を残して財形に回すといったことも可能です。

そして、貯蓄に回す際には、下記のような商品も選択ができます。

■財形貯蓄の運用■
・銀行への預け入れ(定期預金・普通預金)
・信託証券銀行(投資信託等)
・生命保険(積立保険)
・損害保険(積立保険)etc…

この運用については、➀~③の何れも利用が可能です。

一般財形貯蓄のメリットですが、先に挙げたように、手元の給料から必要な積立金額を事前に天引きしてくれるため、使い過ぎを未然に防ぐことができる点と、貯金にいくら回さなければいけないのか?と給料日悩まなくてもよくなる点がメリットです。

事前に、給料の紐を占めてくれるので、お金をあるだけ使ってしまう方などには利便性がある制度と言えるでしょう。

一方で、デメリットは、一般財形貯蓄には税制優遇が全くありません。

加えて、一度財形貯蓄を始めると、原則3年以上の期間で、積立を続ける必要があります

払い出しに関しては、1年経過後から自由に行うことができますが、一般的には会社に払い出しの申請を行ってようやく手元にお金が届くイメージとなります。

これらを勘案すると、給料天引きで貯金ができるというメリットは十分にあるものの、ある程度、長い目で貯蓄をしていく必要があります。

その点がデメリットとも言えるでしょう。

但し、そもそも貯金は少額であっても長い目で行っていくことこそが重要ですよね。

なので、使い過ぎ防止には非常に有効なツールだと思います。

個人的には、自己管理できるのであれば、これらに加えて、NISAやiDeCoを開設していく方が受けられる税制メリットは高いといえるでしょう。

【NISA/つみたてNISAの違い・楽天証券での始め方をわかりやすく解説!】

【iDeCoの3つ節税メリットをシュミレーションしてみた】

②財形住宅貯蓄

続いては、財形住宅貯蓄について見て行きたいと思います。

先ほどの一般財形ではあまりメリットが少ないなぁと感じた人もいたと思いますが、こちらの制度は、うまく利用すればメリットがある制度だと考えています。

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その通りです。

具体的には、マイホームの購入資金や、リフォームのための資金として使える貯蓄制度となります。

これが冒頭にお伝えした、貯蓄目的を明確にするという所に繋がるわけですね。

また、住宅財形の場合は、元金550万円までであれば、利子に対して非課税となります。

通常は利子には、約20%の税金が差し引かれます。

これが税制メリットになります。

ちなみに財形貯蓄制度を使ってれば種類を問わず、公的融資の一種でもある財形住宅融資を活用することができます

財形貯蓄を1年以上続けていて、50万円以上の残高があれば、財形貯蓄の残高の10倍(最高4000万円)まで借りることができる制度です。(融資額は住宅購入費用の90%が限度)

これもメリットの一つですね。

一方で、デメリットとしては、仮に貯蓄を住宅購入資金に充てない場合には過去5年に遡り、利子に対して約20%の税金が差し引かれることになります。

なので、目的とした使い道でない場合は、一般財形と同じ制度になるわけですね。

③財形年金貯蓄

それでは最後に財形年金貯蓄についてみていきましょう。

[word_balloon id=”unset” src=”https://superlifeshift.com/wp-content/uploads/2020/05/お琴-e1589883120134.png” size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]今度はきっと年金で受け取るための貯金だね![/word_balloon]

その通りです。

財形年金貯蓄は満60歳以降に5年以上20年以内で年金として受け取るためのお金を貯蓄できる制度です。

積立期間は住宅財形と同様5年以上となっています。

また元本についても同様に550万円までの利子が非課税となります。

通常の基礎年金は支給開始が65歳以降からとなっています。

すなわち、仮に60歳で定年を迎えた場合、65歳までの5年間は、年金が支払われません。

なのでそれらへの備えとして検討するのもいいかもしれませんね。

■まとめ

 

という事で、今日は「財形貯蓄制度」について具体的にみてきました。

如何でしたでしょうか?

給料日は誰しもが嬉しい日ではありますが、貯金という観点では、元から栓をしめることが成功への近道です。

ただ、財形貯蓄以外にもNISAやiDeCoといった非課税制度が他にも沢山あります。

まずはこういったところからチャレンジしてみる方がメリットが大きいとバレンは考えています。

毎月の少しずつの積み重ねが大事ですので、無理のない範囲でチャレンジしていきましょう。

本日も最後までご覧頂きましてありがとうございました。